学生時代からセレンをはじめとする微量ミネラルの生理機能、摂取量、必要量、有効性などの研究に従事してきました。ゆえに、私のメインテーマは「ミネラルの栄養学」です。とくに現在では、鉄以下の微量ミネラルについて、厚生労働省による「日本人の食事摂取基準」の策定に資することのできる研究が中心です。また、各種ミネラルの有効性、過剰摂取の影響、相互作用の解明や、ミネラルを高濃度に含有する新規食品の創製にも取り組んでいます。国内にミネラル栄養に取り組む研究者が少ないこともあって、ミネラル栄養に関連する多くの教科書や専門書、さらに解説文を執筆しています。
一方、子供の頃から、昆虫オタクであったことから、昆虫に関わる研究テーマも設定しています。これまで、主に「チョウを用いた都市の自然環境評価」ということが中心でした。昆虫を食材として考える研究にも取り組んでいます。
その他、関西大学では、教養共通科目『食を知る(食生活を科学する)」を千里山と堺キャンパスの2カ所で合計3コマ開講しています。この関係もあって、食生活や食文化に関する著作も少しずつですが増えてきています。